自社を“一人の人”に例えるとどんな人?
ブランドを構築するステップの中で「ブランドを人に例えるとどんな人か」を考える過程があります。
考えてみてください。
自社、あるいは事業や製品を「人に例える」と、どんな人ですか?
実際のワークショップではイメージしやすいように、有名人やアニメのキャラクター、ドラマに出てくる役柄などで近い人物がいたら挙げてくださいと促しています。
これまで様々なクライアント様で、いろいろな人物が出てきました。
●「イモトアヤコ」さんのような元気な企業(育児関係事業所)
●「指原莉乃」さんのような、親しみやすいお店(小売店)
●「尾木ママ」のような、利用者さんをやさしく見守る施設(介護施設)
などなど・・・
その中でも「ドラえもん」はよく登場するキャラクターの一つなのですが、つい先日、ある企業様からおもしろい案が出てきました。
ドラえもんというと、四次元ポケットで「夢を叶えてくれるロボット」ですから、「お客様の願いを実現させる企業」という理想に結びつけることが多いのですが、この企業様の視点は少し違っていました。
「ドラえもんはのび太の困ったことに対して、未来の道具で問題解決の方法を提案してくれる。
ただ、解決手段のひとつを示してくれるだけで、実際に問題を解決するのはのび太自身である。
同じように、当社はお客様のやりたいことを実現するために、障害となっている問題の解決手段(当社の技術やノウハウ)を提案する。主役はお客様で、当社はその問題解決をサポートし、そのために共に良い製品を作り上げていくためのパートナーである。」(製造業)
キャラクターの役割の考え方は、もちろん人それぞれでいいと思うのですが、ここまでドラえもんの役割を深堀りした意見が出てきたことに驚きました。
またこれが管理職の方ではなく、現場で働く社員さんたちから出てきたことに、頼もしさを感じました。
ブランディングの過程で、さまざまな分析をし、お客様に対する自分たちの役割をしっかり考えられた結果だと思います。
このようにブランド構築(特に社内浸透=インターナルブランディング)では、「自分たちはお客様にとってどのような存在で、どのような役割を果たすべきか」を社員が主体となって深く考えていきます。
それによって、日常業務も「言われるからやる」ではなく、会社の一員としてやるべきことを一人ひとりが自覚し、行動できるようになります。
御社も「自社(または事業・製品)を“一人の人”に例えるとどんな人か、有名人やキャラクターに例えると誰か」、社員の皆さんで考えてみてはいかがでしょうか。
社内で「インターナルブランディング」をやってみたい!と思われた方は、ご一報ください。
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